地上波放送され、再び注目されている「シン・ゴジラ」

不定期にですが「シン・ゴジラ」については複数回取り上げていきたいと思います。

今回は庵野秀明にとって「シン・ゴジラ」はどのような立場の作品なのかを考えていきたいと思います。

オタク・アンノ
庵野秀明という人物はかなりのオタク気質で、サブカルチャーの申し子と言うのにぴったりです。
彼がヒット作品を生みだすのには膨大なインプットがあるためだと考えられます。

ゴジラシリーズは特撮の元祖と言われる作品シリーズであります。
オタクである彼がゴジラシリーズの監督を行うということは必ず偉大な前作品に尊敬の念を抱き、オマージュが行われます。

それはパクリというものではありません。尊敬の念が込められ、また自分自身の知識と経験を詰め込んだものは新しい形として作品になっていくのです。

ゴジラというフォーマットからアンノという風味を加えたヒット作品を生みだしたのです。


シン・ゴジラはリフレッシュ?
彼はヒット作品を生みだしますが、賛否両論が巻き起こることもしばしばです。

新世紀エヴァンゲリオンではアニメ版では難解な最終回から非難を浴びることになります。
その後、劇場版(いわゆる旧劇)を製作しますが圧倒的な鬱展開に再び非難を浴びます。

そして現在も制作中の新劇場版の作成に漕ぎ出しました。
序・破・急の三部作での予定でしたが、四部作への変更や難解なストーリー、相次ぐ製作延期で庵野自身、再び非難に晒される事態となりました。

彼はここでエヴァンゲリオンを製作する気力が完全に失くなってしまったと考えられます。

そんな失意の中で持ちかけられたのが「シン・ゴジラ」だったのです。
彼にとってオリジナルストーリーでなくシリーズものの最新作、それがゴジラであるならばオタクとしてまた監督として意欲が湧いてきたに違いないでしょう。

ここで再びヒット作品を生みだせば彼の自身にも繋がるものになることは間違いありませんでした。